防災リュックを準備し始めた当初は何を入れていいかもわからず、見直しもせず、気づけば賞味期限切れの繰り返し。
次第に必要なものとそうでないものがわかってきて、ようやく「今の我が家にベスト」な防災リュックが完成しました。
防災リュックは、1つ基準となるリストがあれば用意しやすいです。
リストから不要なものを省いたり、必要なものを足したりすれば、最強リュックの出来上がり!
本日は我が家の防災リュックの中身とリストを公開します。
皆さんのリュックのチェックや、防災リュックの作成にお役に立てるとうれしいです。
目次
我が家の防災リュック 全公開 防災リュックの考え方
今のリュックの中身を全出ししたのがこちらです。
防災リュックは、メディアに出るような防災士でも意見が分かれるところです。
たくさんの本を読みましたが、「なるべく軽くして走れるものを」という方もいれば、「女性でも20kgはイケる」なんていう方もいたり……
家族の人数分用意している方、1次持ち出し袋・2次持ち出し袋と分けている方……
正解がないので、これ必要?これも買わなきゃダメ?なんて考えているうち面倒になってくるんですよね。
私が3年でたどり着いた防災リュックの考え方は
- リュックは家に1つだけ。中に4人分を入れる(このほかに小4の娘が自分用の防災リュックを作っています^^)
- 最低限ではなく、必要だと思うものは入れる。ただし、今のリュックに入る分だけ。
- 車に積んだままにできるものは防災リュックではなく車に積んでおく(着替えなど)
※車は夏場高温になるので、問題が生じるものは絶対に入れない
こうした考えをもとに防災リュックを作成しました。
我が家の防災リュックのリスト(大人2人+小・中学生2人)
水 | ゴミ袋・ビニール袋 |
栄養補助食品 | 簡易トイレ |
おやつ・ガム | 薬・救急箱 |
充電器 | マスク |
電池 | ハンドソープ |
ライト・ヘッドライト | 手指の消毒液 |
ラジオ | ウエットティッシュ(おしりふき) |
イヤホン | トイレットペーパー |
タオル | ティッシュ |
洗面道具 | 貴重品を身に着けられるサコッシュなど |
歯ブラシ・歯磨きシート | 現金 |
個人的に必要なもの(生理用品など) | 家族写真 |
季節によって必要なもの(カイロなど) | 防災カード |
エマージェンシーシート | 保険証や免許証のコピー |
アイマスク | 軍手・耐切創手袋 |
耳栓 | 養生テープ |
マットなど寝るときに敷くもの | 万能ナイフ |
ビニールシート | ホイッスル |
スリッパ | ラップ |
水・栄養補助食品・おやつ・ガム
画像のお水「ヴォルビック」はキリンビバレッジとの契約終了に伴い販売終了のようです。
我が家の備蓄水は長期保存水(7年保存)にシフトしました。⇒長期保存がおすすめ「純天然アルカリ保存水7年保存」を飲んでみました
食べ物は好きなものでいいと思いますが、防災リュックに向かない食べ物があります。
- 固いもの・食べにくいもの
- 食べたことがないもの(苦手な物)
- においがするもの(周りへの配慮)
防災リュックの食べ物はこの程度にとどめました。
在宅避難の場合には、家族4人が1週間食べられる分の食料を備蓄をしています。
ガムはリラックスにも虫歯予防にも 歯科専用ガムがおすすめ
ガムはストレスの緩和に一役かったり、口さみしいときに噛んだり、唾液が出るので虫歯の予防にもなるし、しかも賞味期限がないんです。
超、防災リュック向きアイテム^^(※ただし、特定保健用食品のガムには賞味期限の表示が義務付けられています)
歯医者さんで購入した歯科専用ガム 「ポスカF」には、虫歯の原因となる成分が入っていません。市販品の「ポスカ」という商品に、さらに緑茶エキス(フッ素含有)を配合したものです。
↓ 歯科専用ですが、ネットでも買えるんですね^^
充電器・電池・ラジオ・ライト・イヤホン
充電器は必須。さらに充電式のモバイルバッテリーで10000mAh以上(スマホの充電2~3回分)を強く推奨します。
なぜなら、実際に手持ちの充電器を試してみたからです。
電池式の充電器(今もよく売られているもの)は充電に超時間がかかる&44%以上の充電ができなかったし、手回し式で充電できるとうたっているものは、一般的に「1秒間に2回転のスピードをキープしたまま3分間回し続けると通話が1分できるくらい」の充電量です。労力のわりになかなか充電できません。
私が選んだのは、モバイルバッテリー自体に充電ケーブルが内蔵されていて、充電ケーブルを持ち歩く必要がありません!
↓ 画像上から
我が家のモバイルバッテリー① 軽くて薄くてコード付きで快適
モバイルバッテリー② モバイルバッテリー①と容量は一緒なのに重くて普段持ちに向かない^^i
一番下がスマホ。モバイルバッテリーの方が薄くて小さいです。
↓ 私のおすすめモバイルバッテリーの新型です。充電コードのコネクタ部分が3種類(USB Type C, Micro USB, Lightning)になって、ますます便利になりました!
ラジオはワイドFM対応のものを。
ワイドFMとは、簡単に言うと災害時にAMのラジオをFMで放送する(いい音質で聞ける)というもの。
対応しているかの見分け方は、FMラジオの周波数のメモリ108MHzまであること。
対応していないものは、FMのメモリが 90MHz までしかありません。
イヤホンは避難所でラジオを聴くためのアイテムとして。
ライトは両手がフリーになるヘッドランプが便利。
女性やお子さんは防犯のためのサイレン付きライトがあると安心です。
タオル・洗面道具・歯ブラシ(歯磨きシート)
タオルはかさばるので衣類用の圧縮袋(100円ショップ)に入れます。
フェイスタオルも100円ショップで。表がガーゼで薄手なので、乾きやすいです。
歯ブラシセットと化粧水は無印良品で購入しました。⇒防災リュックの中身 無印良品で購入したものと無印良品で買わないもの
なるべく歯ブラシを使って磨きたいところですが、断水など、水が出ないときの口腔ケアの為に歯磨きシートも用意しています。
髪が長い長女用に髪ゴムで束ねました。
一般的に歯磨きシートというと、ミント系の洗浄成分を含んだ布が多いのですが、私が選んだのはコットンに精製水を含ませただけのもの。
洗浄成分などは入っていません。
歯磨き粉の苦手な娘のためですが、精製水だけなので小さなお子さん、ベビーでもOKです。
大きさは実寸で7.5センチ角。
絞れば水たまりができるくらいの水分量です!!
余計なものが入っていないので、お口だけでなく様々な用途に使えそうです。
西松屋では現在リニューアルされており、「精製水とコットンだけの歯みがきシート 」という名前です。
避難所で過ごすために用意したもの
避難所はコロナで大きくかわりつつありますが、近隣の避難所で準備されているのは最低限のものだけという状況です。
避難所で少しでも快適に過ごすために揃えたグッズをご紹介します。
エマージェンシー(日本語訳:非常事態)シートは防寒、防風、防水性に優れた薄いシートです。
画像のものは特に「ガサガサと音がしにくい」のが特徴です。たくさんの方と過ごす避難所では音が気になるので、「大きな音がせず、機能性に優れている」と、防災雑誌でも数多く取り上げられています。
避難所は夜に消灯しません。なるべく快適に休むために、アイマスク・耳栓は、防災リュックの定番になっています。
エアーマットはストローで空気を入れて布団に。床に寝ても体が痛くならないためのアイテムですが、冬の底冷えに対策にもなります。
ゴミ袋・ティッシュ・ウエットティッシュ・生理用品
ゴミ袋の中には臭い漏れのない防臭袋も入れました。
BOSというメーカーのもので、簡易トイレが有名ですが、臭いが漏れない袋だけでも販売されています。
赤ちゃんのおむつやペットのトイレの処理にも最適です。
おしりふきは、おしぼり替わりやテーブル拭きなどに使える万能アイテムとして普段から使用していますが、災害時には顔や体を拭くこともできます。
私のおすすめ、丈夫で使いやすいムーニーのおしりふきを購入するなら、1個(80枚)当たり100円以下を目安にしてくださいね!(びっくりするくらい高値の場合があるので^^i)
ムーニー おしりふき やわらか素材 純水99% 詰替 1920枚(80枚×24)【ケース品】
女性の方は生理用品も必須!お忘れなく^^
簡易トイレ・トイレットペーパー
トイレは避難所にありますが、すぐに使えるとも限りません。
よく言われるのは、避難所のトイレは不衛生で使いたくないというもの。
防災リュックに入れる簡易トイレは携帯できる物を用意していたのですが(画像左)、この形状で女性が用が足せる気がしません。
そこで、画像中央の座ってできるタイプの携帯簡易トイレを準備しました。
トイレットペーパーやガムテープを「芯を抜いてつぶすとコンパクトになる」と紹介されていることがありますが、芯は抜かなくてもつぶすことができますよ。
ちなみに100円ショップの養生テープは袋ごとつぶしてテープで押さえました。
マスクや衛生用品など
マスク・消毒ジェル・ハンドソープは、コロナ対策として防災リュックにも新たに入れておきたいアイテムです。
「子ども用のマスク」は案外忘れがち!
季節ごとに必要な物
入れたままでも問題ないのですが、防災リュックのスペースには限りがあるので、入れ替えをしています。
画像に写っているキンチョーの虫よけですが、私の好きな辛口批評雑誌の評価がよく、子どもにも安全とうたわれていたのですが、使った瞬間、強烈にむせました。
私だけでなく、中学生と小学生の子ども2人もしばらくゲホゴホとむせていました。
屋外で使用し、顔にかかってしまったわけでもありません。(パッケージにはむせにくいと書かれています)
心配に思い、製造元のキンチョーに問い合わせましたが、「人によってはそういう方もいる」という回答のみです。
個人的にはおすすめしません!!!
虫刺されのかゆみはつらいので、携帯用の小さな薬も入れました。
軍手・耐切創手袋・スリッパ
折り畳みスリッパは正直、入れるか悩みました^^i
しかし、実際に避難した方のブログで、あった方がいいと勧められていたので1足だけ入れています。
軍手よりもおすすめなのは、耐切創手袋。
耐切創手袋は、鋭利なもので切れることを防止するために強度と弾性のある繊維を使った手袋のこと。
耐切創レベルには5段階あって、軍手や革手はレベル1。
災害後、がれきや割れたガラスなど、鋭利で危険なものが多い中でレベル1ではケガが心配なので、レベル5のものを購入しました。
レベル5と言っても、はき心地はやわらかく、軍手よりも薄くて滑り止めもついているのでどんな作業にも使えそうです。
万能ナイフ・ラップ・ホイッスル
万能ナイフはたまたま家にあったので防災リュックに入れましたが、もしなければ特に購入はしなかったかな、と思います。
万能ナイフのたくさんあるツールを見て、「必要なのはハサミだけかなぁ」なんて思いました^^i(ハサミは救急セットに入れてあります)
防災グッズとしてマルチな活躍を見せるラップですが、防災リュックには必要?と少し悩みつつ……入れるスペースが確保できたので入れました。
ホイッスルは普段持ちのカバンに入れてありますが、防災リュックにも首から下げることができるホイッスルを入れました。
例えば避難所でトイレに行くときなど、子どもの防犯用として使用します。
(ホイッスルの購入をお悩みの方はこちらの記事もどうぞ⇒ホイッスルは不要?購入に悩んだ防災グッズはポイントでゲット
サコッシュに入れたもの 貴重品や防災カード
サコッシュは簡易的なミニショルダーバッグのこと。
貴重品は身に着けておきたいので、サコッシュの中に財布、保険証のコピーなどの貴重品と防災カードを入れています。
防災カードの作り方
防災カードはネットで検索するとひな形がたくさんヒットしますが、「これ必要?」という情報を書くスペースも多いので、自分で必要な事だけメモしてあります。
- 家族全員の名前・夫婦の電話番号
- 実家の連絡先・兄弟の連絡先
- 家族全員の写真
- 緊急連絡先 交番・ガス・病院・保険関係
- 災害伝言ダイヤルのかけかた
現在はスマホの普及で電話番号は覚えていない方も多いでしょう。
それだけでなく、大変な災害の時には気持ちが動転して普段覚えている番号でも思い出せないことがあります。
私は子どもが熱けいれんを起こした際、気が動転して普段スラスラ言える自分の電話番号が出てこなかったことがあります。
ぜひメモの用意を。
まとめ
我が家の防災リュックの中身を公開しましたが、今も見直すたびに中身の入れ替えをしていているので、半年後にはまた少し変わっていると思います。
今回、防災リュックの重さは、8.1kgになりました。
8.1キロだと、7~8カ月の赤ちゃんの平均体重くらいですね。
背負うときに少し力がいりますが、背負ってしまえば重すぎる感じはしません。
市販の防災リュックは最初からセットになっているので便利ですが、本当に必要な物が入っているか、不足はないかを考えて、自分仕様にする必要があります。
生理用品コンタクトのケア用品や眼鏡・入れ歯用品等、すべての人に当てはまらないものなどはセットになっていませんので、足しておきましょう!
我が家のリストが正解ではありませんが、ぜひ一度照らし合わせてみてください^^
それでは皆さん、よい防災を!!
(*Ü*)ノ"
追伸
今回は防災リュックでしたが、自宅で過ごすための備蓄リストも併せてチェックをどうぞ⇒最低限そろえたい防災グッズ&備蓄おすすめ27選(自宅編)