すっかり備蓄方法の定番となった、非常食の「ローリングストック」
「何それ?初耳」の方も、「とっくにやってますよ!」な方にもぜ聞いていただきたい!
ローリングストックの基本中の基本と、私が備蓄を始めてから3年目にたどり着いた「我が家のローリングストック法」のコツもご紹介します!
非常食のローリングストックってどんな意味?
まずは初めての方に言葉の意味から説明しますね。
ローリングは直訳すると「回転」
ストックは普段よく使う通り「在庫」や「備蓄」という意味です。
つまりローリングストックとは、「在庫」を「回転」させること。
非常食を備える→使う→使った分を買い足して補充
こうして在庫を回転させながら一定量の非常食を備えておくのが基本です。
ちなみにローリングストックは和製英語なので、外国の方には通じません(笑)
ローリングストックは英語で「鉄道車両」という意味だそうです。(´⊙ω⊙`)
「ローリングストックはやったことがない」という方でも、普段よく食べるものを「買い置き」している方は多いのでは?
ローリングストックはそれと一緒で、「買い置きの繰り返し」です。
そう考えると、今すぐできそうな気がしませんか?
非常食よりも先に備えるべきものはこの3つ!
災害後の食事で、まず何から食べるかというと……非常食よりも先に「冷蔵庫の中にあるもの」なんですよね。
停電になったりしたら腐ってしまうので^^i
何度も書いてきましたが、電気やガスなどのライフラインが止まったとき、冷蔵庫の中の食材や非常食を調理するためのガスコンロは必須アイテムです!
さらに言うと、
- 水
- ガスコンロ
- ポリ袋
この3つがあれば、「ポリ袋調理」で、ご飯もおかずも作れちゃいます。

ポリ袋で作ったカレーです
まずは水とガスコンロとポリ袋の3点セットの用意をお願いします!
ポリ袋調理?という方はこちらの記事をどうぞ ⇒ 災害時の非常食 ポリ袋でご飯を炊こう!失敗しないコツ教えます!
非常食のローリングストックのやり方 何を備える?
ローリングストックを推奨しているサイトや、実践されている方のブログを見ると、カップ麺やレトルト食品ばかりのストックをよく見かけます。
(もちろん我が家にもあります^^)
きっと今まで見てきた情報には、レトルト・缶詰・カップ麺のイラストが描かれていたと思います。
そしてほとんどの方がその通りに実践されてきたと思います。
確かに「災害時に食べるものがある」という点では正解なのですが、お年寄りや子どもたちにレトルト食品やカップ麺だけでいいのかと考えると……複雑な気持ちですよね。
「災害時だから仕方ない」という声が聞こえてきそうですが、先ほどお伝えした「ポリ袋調理」でご飯が炊けるとしたらどうでしょう?
海苔やおかか、サケフレークやシーチキンがあればあったかおにぎりが完成!
乾燥わかめがあれば、ポリ袋でお味噌汁もできて、グッと普段の食事に近づきます。
缶詰はそのまま食べることもできるので手軽ですが、味付けされていないものがお勧めです!
時々、非常食用の缶詰を味見をすることがあるのですが、味つけが濃く、好みの味のものになかなか出会えません。
魚の水煮やチキンフレークがあれば、好みの味付けで調理ができます。
さらに強調しておきたいことは、レトルト食品って案外「具」が少ないんですよ!
汁気が多くて、災害時はその味の濃い汁の処理にも困ると思います。
そこに缶詰を足すことで食べ応えがアップ!
1人前を2~3人前にかさ増しすることもできます。
その他、災害時の非常食として作られたものでなくても、常温で保存できて賞味期限が長いものはたくさんあります。
例えば「おもち」や「乾麵」も、賞味期限が1年以上あるので非常食にはピッタリです。
不足しがちな野菜に関しては、私が見つけてからひたすらリピートしているものがあります。
それは「野菜の水煮」です!
【送料無料】お得な9袋セット「うまみ丸ごと野菜シリーズ3種(カレーの具、豚汁の具、筑前煮の具)×3袋入」【野菜の水煮】【保存食】
利用したことがない方のために簡単に説明すると、野菜の下茹でまで終わっている野菜のレトルトです。
火が通っているのであとはもう味付けをするだけ!
水煮なので家族好みの味付けができるんです。
もちろん常温保存でOK!
普段の「料理が面倒だな」という日にも便利で、カレーなら15分で完成します。
ずぼら主婦の強い味方です(小声)
興味のある方はこちらの記事もどうぞ⇒ 災害時の野菜不足に!長期保存できる「うまみ丸ごと野菜」がおすすめ
ローリングストックのベストな場所と収納方法は?
ひと昔前、非常食といえば缶詰などの賞味期限の長いものを買って押し入れや棚の奥にしまっておくものでした。
しまい込んでいた非常食を思い出した時にはとっくに賞味期限が切れていたなんて経験はありませんか?
私は過去に何度もあります。(。-ェ-)
今は賞味期限切れも「存在自体忘れてた」ということもありません。
なぜなら、毎日立っているキッチンがローリングストックの定位置だからです。
「普段から食べているもの」が中心なので、収納場所は必然的にキッチンのストックスペースになりました。
収納方法ですが、3年間いろいろと試してみた結果、「7つに分類して箱に入れるだけ」という方法に落ち着きました。
なぜ7つかというと、たまた空いていた箱が7つだっただけなのですが(笑)我が家にはちょうどいい感じです。
我が家のローリングストックは7つの箱
7つの箱の分類はこうです。
- ご飯・おもち・シリアル
- スープ
- 野菜
- レトルト
- 麺類
- おやつ
- ご飯のおとも
家族の好きなものがメインで、細かいルールはありません。
かつてはテレビの防災士の方の真似をして日付順に並べてみたり、リストを作ってみたり、1日ごとに区切ってみたりと試してみましたが、どれも長続きしませんでした(´+ω+`)
今はこれでもかというくらいざっくりなので、挫折のしようがありません^^
買い物が面倒な時にもここから取り出して使っているので、ローリングに拍車がかかっています^^i
そう、ローリングストックは面倒くさがりの味方でもあるのです^^
箱の種類は何でもいいけれど、口が大きいものの方が出し入れがしやすく楽!!
中身が見やすくて賞味期限チェックも楽になりますよ (。ゝ∀・)b
非常食のローリングストックのデメリットは?「難しい」「失敗した」という声も
「難しい」「失敗した」「やめた」という方が挙げるデメリットは主に次の5つ。
- 保管スペースが必要
- 古いものを探すのが面倒
- 嫌いな物・食べ慣れない物が多い
- おいしくない
- 値段が高い
実は私も過去に同じことを思っていました!
そのころ備えていたものは、乾パンやアルファ化米といったとにかく賞味期限が長いものです。
おそらくデメリットに挙げられたことの原因は、
普段食べないレトルト食品や、防災用と名前の付いた長期保存食を備えているから
普段食べないものばかりをたくさん揃えると、専用の保管スペースも必要ですし、食べ慣れないし値段も高い……
まさにさきほど挙げられた5つような事態になります。
非常食のローリングストックはメリットづくし
ローリングストックは、内容を「普段食べているもの」に近づけることで、さらにメリットが増えます。
賞味期限切れチェックの手間が省ける
普段から使っているため、賞味期限が切れる前に使うことが多いので、賞味期限切れのチェックも5分くらいで終わります!
買い物が簡単
普段食べているものが中心なら、補充はいつものお買い物ついででOK。
近くのスーパーで十分です。
お財布にやさしい
災害用と名のついた長期保存食は価格も高いんですよね^^i
味も苦手なものが多いので、賞味期限が近づいても食べる気になれず、もったいないと思っていました。
普段から食べているものをローリングストックすれば「いつものお値段」
そのうち使うものを購入するだけなので、フードロスになることもありません。
災害時も普段と同じような食事がとれる
家族がよく食べるものがストックできるので、災害時や賞味期限が切れそうなときに我慢して食べることがありません。
また、家族の成長に合った食べ物が自然にストックされていきます。
想定外の災害の時も役立つ
地震だけでなく、台風、大雪、さらにコロナのようなパンデミックでも、ローリングストックがあれば慌てることがなくなります。
災害時、品切れや買占めに困った方も多いと思います。
コロナの騒動でも、我が家はローリングストックのおかげで、何かを探してお店をはしごすることがありませんでした。
家に備蓄があるというのは、精神的にもすごく楽ですよ。
本日のまとめ
ローリングストックは単純な仕組みですが、防災の備えにピッタリだということが伝わったでしょうか。
私は備蓄を始めて3年ほどたちます。
最初のころと今では「備えているもの」も「収納のしかた」も全く違いますが、備える→消費する→買い足すという基本は変わりません。
時々「防災ブログを書いているのだから、防災用の非常食を食べてみよう」と購入してみるのですが、どうも食べる気になれず箱に入ったまま。
やはり普段食べているものがベストなのだと思います。
しかし、家庭によって事情はそれぞれ。
様々な理由で長期保存食を選ぶことも否定しません。
もしまだ何も備えていないという方がいたら、「いつも食べているもの」の買い置きから始めてみませんか?
水、コンロ、ポリ袋もお忘れなく!
災害時でも、固形のものや冷たい非常食ではなく、あったかいご飯を食べられる家族が増えてほしいというのが私の願いです。
それでは皆さん、よい防災を!
(*Ü*)ノ"