「無印良品が好きだ!」が……
防災グッズに関してはその機能不足からイマイチおすすめと言い切れないのも確かです。
今回は、「いつものもしも持ち出しセット」を実際に使用。
公式ホームページにない情報まで、本音&本気で語ります!
目次
「いつものもしも持ち出しセット」の中身はこれ
無印良品の防災セットには
の3つのがあります。
「持ち出しセット」には「携帯セット(6点セット)」に5点を足した、計11点が入っています。
ですので、両方買う必要はなし。
前回は「携帯セット」について書きましたので、今回は追加の5点について語っていきます。
「携帯セット」をご覧になりたい方はこちらへ⇒ 評価は「可」無印良品の防災「いつものもしも携帯セット」をレビュー
持ち出しセットで追加の5点はこちら。↓
ヘッドライトやエマージェンシーシートなど、防災感が出てきましたね!
ポーチとしても使える無印良品の撥水サコッシュは超おすすめ!
サコッシュは実際に避難した方が「貴重品を身に着けるときに役立った」というアイテム!
娘(身長155cm)が斜め掛けしたところ。
子どもが掛けると少し大きく見えるかな^^i
サイズは縦20×横24cmです。
後ろにぴょんと飛び出ているひものようなのは、持ち手。
ショルダーストラップを外してポーチとして使う時に便利です。
避難時は両手が開いているほうが安全ですし、避難所では貴重品を身に着けておくことが絶対に必要ですので、サコッシュは超おすすめアイテム!
以前サコッシュがほしくて探していたことがあるんですが、もともとは自転車ロードレースで使っていたのが始まりということもあり、アウトドアショップに売られているものは超カラフルで目立つしお値段も高め。
シンプルなデザインで価格とのバランスがいいサコッシュは本当に少ないんです!
避難所で使うには、いかにも貴重品が入ってそうな感じに「悪目立ちしない」「肌身離さず仕様できる」ことも重要なので、無印良品のサコッシュは防災ポーチにピッタリ。
無印良品の防災セットは単品でも売られているのがいところで、サコッシュだけの購入もできます。
ボディシートは大判で丈夫なのがポイント 夏の全身ケアに超おすすめ
広げたサイズは28×56センチ。
厚さもほどよくあり、両手で引っ張っても、簡単には破れません。
その辺のボディシートとは一線を画す丈夫さ。
ノートを3冊並べたくらいの大きさがあり、畳んで体を拭くと厚みがあって気持ちいいです。
全身を拭いてもまだ湿り気があり、さっぱりしました!
丈夫なので洗ってもう一度使いたいくらい^^
顔だけ拭くとか、手だけ拭きたいという場合には、大きくてもったいないです。
そういう時にはウエットティッシュを。
私はベビーのおしりふきを愛用しています^^
手を拭いたり、テーブル拭きやちょこっと掃除などに超便利。
「ムーニーおしりふきやわらか素材」歴15年です^^
無印良品のコンパクトヘッドライト 防災グッズとして評価は「優」
後ろにクリップがついているので、画像はカーテンを挟んで固定したところ。
ヘッドライトって黒が多いんですが、赤や青の差し色や、ロゴ入りが多いんですよ。
特に女性にはピンとこない物ばかり!
ですが、無印良品のはシンプルで素敵。
無印良品のコンパクトヘッドライト「ちょっと残念」なデメリット2つ
① 汎用性の少ないボタン電池
電池付きですぐに使えるのがありがたいのですが、使用する電池は「ボタン形リチウム電池×2個」。
ボタン電池は扇風機のリモコンや車のキーで使う場合がありますが、我が家のボタン電池を確認したところ全部違う種類でした。
今は充電式のヘッドライトが増えましたが、電池式のヘッドライトは単3か単4の電池を使う物がほとんど。
単3・単4はリモコンや防災ライト・ラジオにも使うので、常に予備があって使い勝手がいいです。
無印良品のコンパクトヘッドライトは、専用の電池が必要なのが少しネックかな。
しかし、電池が新しい場合は点灯時間が15時間ありますので、「避難時に使用する」という意味では十分です。
② クリップが固くて外れない
バンドから外してクリップライトとしても使える商品なのですが、クリップが固すぎて外れません。
「これ以上やると割れるかも」くらいの力が必要。
不良品かと思い、店頭のサンプル品も見ましたが、同じく固い。
男性の店員さんに頼んで外してもらいましたが、相当力を入れていました。
説明書には「ケガの恐れがありますので、取り外しの際はご注意ください」とのこと。
使用中にクリップが外れると困るし、不良品じゃないのはわかったけれど……ケガしてもおかしくない……
もし外す際はお気を付けください。
無印良品のコンパクトヘッドライトを使ってみたらメリットがわかった!
コンパクトヘッドライトというだけあって、小さくて軽い!
先ほど専用電池がデメリットと書きましたが、この「コンパクト」と「軽量」を実現させているのは、電池が薄型のボタン電池だからなんですね。
単4を3本使用するものと比較。↓
肝心の明るさは、夜に外で使用しても十分でしたよ。
避難時を想定してヘルメットに装着。
あることに気づきました。「ヘルメットにピッタリフィットして外れにくい!」
ヘッドバンドの裏側にゴムの部分があり、滑りにくくなっていたんです。
「白い模様、飾りなら表につければいいのに」と思っていたのは、「滑り止め」でした。(お恥ずかしい)
滑り止めがあっても、髪の毛に絡まることなくスムーズに脱着できますのでご安心を。
さらに驚いたのは、一般的なヘッドライトには滑り止めがついていないんですね!
「工事の時にヘルメットにつけてるくらいだからすべらないだろう」と思っていたのですが、実は現場の方々はバンドが滑らないようにクリップを装着したり、シリコン製のベルトに付け替えているそうです。
無印良品のコンパクトヘッドライト、思っていた以上に防災用として優秀でした!
ホームページにも書けばいいのに!
さらに、今度は首からかけてみます。
ヘッドライト部分が下を向きますね。
これじゃ足元しか照らせないと思っていたのですが、夜に使用してみると、自分の前方も明るいんですよ。
前方から人が来る様子もわかります。
夜のウォーキングにも使えそう!
カチカチっと角度調節をするとライトが前を向きます。
説明のために極端に前に向けましたが、対向車や向かい側の人が極端にまぶしくなり危険ですので、やや下向きで適切な角度に調整するようにしてください。
このデザインといい、機能といい、女性の防災用ヘッドライトとして優秀です!(でも電池がなぁ……)
無印良品の「耳栓・ケース付き」は使いやすさ・遮音性ともに〇
避難所でなるべくゆっくり休むためのアイテムとして、耳栓やアイマスクをあげる方が増えてきました。
原産国「日本」と書いてますが、なぜか見たことのない漢字。
外袋にあふれる中国製感(-ω-)
使用してみると、遮音性いいですよ!
今、近くで食洗器を使用していますが、耳栓をするとその音が消えます。
私は普段から耳栓を愛用していて、「遮音値28デシベル」という遮音性が高めなものを使っているのですが、家の中ではそれと遜色ないレベルです。(もっと音の大きい場所では違うかも)
耳栓は、ぎゅっと細くつぶして耳に入れるとゆっくり形が復元して耳穴にフィットするようになっています。
100円ショップのものを使ってみましたが、やわらかすぎてつぶしてもすぐ戻ってしまい、うまく耳に入らず、遮音性も微妙……
ある程度遮音性がある耳栓の方がストレスが減らせると思いますので、耳栓は100均でないものをおすすめします。
無印の耳栓は単品でも売っていますよ。
子どもや耳が小さい方(普段イヤホンが痛いと感じる方)におすすめの耳栓
これはあくまで個人的にですが、私は耳栓やイヤホンが痛くて苦手でした(´;ω;`)
どうも耳の穴が小さいようなのです。
ふと、子ども用に用意した小さめの耳栓を付けてみたら……いい!!
モルデックスというメーカーのもので、遮音値も高め。
もし同じように「耳栓が痛い」と感じている方がいらっしゃれば、モルデックスのメテオ(スモール)いいですよ!
無印良品のエマージェンシーシート(保温シート)私の評価は「良」
100円ショップでも見かけるようになったエマージェンシーシート。
130×200センチ。
性能や耐久性のほかに求められるのは「カシャカシャ音がしないこと」
避難所で使う際に(特に寝るときは)カシャカシャという音は耳障りでトラブルのもとになります。
結論から言うと無印良品のエマージェンシーシート、カシャカシャ音が少なめです!
お値段も490円とお手ごろ。
130×210センチのシートを息子(身長165センチ)にかぶせてみると
すっぽり包まれます。
裏側は表よりもキラキラした銀色ですが、どちらの面を表にしても効果は変わらないとのことです。
こんなにすっぽりかぶると、周りが見えないと思うでしょう?
実はこのシート、中から外が見えます!
↓ こちら、我が家の寝室にある非常用ランプ。
これをエマージェンシーシートの中から撮影すると……
ね!見えるでしょう!!
顔をシートに近づけると見えるんです。
(すべてのエマージェンシートがそうかはわかりませんが、防災グッズとしてよく紹介されるオレンジ色のSOLのシートも同様に見ることができました)
私の評価が「良」であって「優」でない理由は……
もともと我が家にある「SOL エマージェンシーブランケット」が優秀なため。
これを持っていたら、もっといいのがないかと探す必要はないほどスーパーメジャーな商品です。
無印良品は、作っているメーカーがわからない(問い合わせたら企業秘密でした^^)ので、性能について詳しくはわかりませんが、音だけでいうとSOLよりもカシャカシャ音は大きいです。
それでも、よくうるさいと言われるエマージェンシーシートよりは格段に音は小さめ。
透明のビニール袋(半透明ではなく、透き通ったビニール袋)をイメージしていただけると近いかな。
↓ こちら使用後。
無印良品にしてもSOLにしても、外袋がチャック付きの収納袋になってるんですが一回広げたら小さな袋に戻せる気がしない……
ジップロックのような少し大きめの袋を用意しておくと収納しやすいです。
「いつものもしも持ち出しセット」に防災グッズを加えるなら?
非常時の持ち出しセットについては、「ガッツリ派」「とにかく身軽派」と、意見が分かれるところです。
私は完全に「ガッツリ派」ですので、加えたいものだらけです。
無印良品の「持ち出しセット」に入っているのは「老若男女誰にでも共通して必要な最低限レベルのもの」です。
それがこのセットのいいところで、必要のないものが入っていません。
市販品の防災リュックには必要のないものが入っていることが多いので、よく考えられたセットだと思います。
しかし最低限であることは確かなので、このセットを買うことをきっかけに「あと足りないものは何か」を考えてほしいのです。
私のガッツリっぷりはこちらにありますので、⇒防災の日 非常持ち出し袋・防災リュックのチェックリスト
こちらを見て「これは入れた方がいいな」「身軽派だからこれはいらないな」という判断材料になれば幸いです。
なぜ普段から「持ち出しセット」を準備する必要があるのか?
もちろん、豪雨や津波など、一刻を争う災害から早く避難するためであることは確かです。
もう一つ早く避難した方がいい理由があります。
それは避難所が「早い者勝ち」ともいえるからです。
避難所は全員を受け入れられるわけではありません。
都内であれば避難所の人口カバー率は3割と言われています。
実際に災害のたびに「いっぱいで入れません」というケースは起きています。
在宅避難ができないときに確実に避難所に入るためにも「早めの避難」
そのために普段から防災リュックを準備しておきたいところです。
まとめ
防災セットは今たくさん売られています。
ではその中身は吟味されたものなのか、十分な機能はあるのかというと、「残念」なものが多いです。
今回レビューした「いつものもしも持ち出しセット」は、必要最低限ではありますが、それぞれのグッズの機能は合格点です。
「台風が心配だから今日だけ避難所に行こうかな」という程度なら、これに加えて水や食料を持てばいけるかな。
帰宅困難時に備えて会社に置くのにもいいですね。
次回は無印良品のもう一つの防災セット「いつものもしも備えるセット」のレビューをしますので是非ご覧ください。
それではみなさん、よい防災を!
(*Ü*)ノ"
無印良品「いつものもしも備えるセット」をおすすめしない理由(辛口)