今回は、災害時の保険の話です。
防災ブログですので災害時の保険について書きますが、どこの保険会社がいいとかではなく、
せっかくの保険を無駄にしないための知識をお伝えします!
保険って面倒で放置しがちですが、声を大にして言いたい……
知らないと損することがたくさんあります!!
目次
災害時に使える保険は「火災保険」と「地震保険」
「火災保険は火災用で、地震保険は地震用でしょ?」という方は要注意!
私もかつてはそう思っていましたが、あらゆる自然災害をカバーする保険がこの2つなんです。
どんな時に使えて、どんな時に使えないのか、ぜひ知っておいてください。
火災保険は火事だけじゃない!自然災害や子供が割った窓ガラスまで対応
わが家は住宅購入の際に火災保険に入りましたが、驚いたことがたくさんありました。
「火災保険」という名前ですから火事のための保険と思いきや、
- 火災(火事や爆発)
- 風災(台風や竜巻)
- 水災(大雨による浸水)
- 雹(ひょう)災・雪災
も補償してくれます。
ただし、契約内容は人によって違いますので、「プランに含まれていない」とか、「オプション契約が必要」という場合があります。
だからこそ、今入っている保険を知るところが大切です!
しかも加入している保険によっては
- 破損(誤って窓ガラスを割ってしまった、テレビを移動しようとして落とした)
- 盗難(空き巣による被害)
- 車で車庫入れに失敗してガレージを傷つけてしまった(車ではなく車庫が対象)
- 排水管の破損で壁紙や床を張り替えた
といった、自然災害とは全く関係のないものを補償してくれます。
火災保険に興味がわいてきましたか?^^
あなたの保険が補償してくれるのは何?補償範囲に注意!
保険って高いですよね……
実は、火災保険は自分の好きなように組み換えができ、補償をたくさんつければ保険料は高くなりますし、補償の範囲を狭くすればお安くなります。
特に大きいのは「水災を対象にするかどうか」
水災を対象から外すと保険料はおよそ半分になります。
しかし「安くなるなら水災は外そう!」と、簡単に考えてはいけません。
水害を対象から外すと、当たり前ですが
- 河川の氾濫
- ゲリラ豪雨による洪水
- 高潮、集中豪雨による土砂崩れなど
は補償されません。
近年、水に関する自然災害が増えていますよね。
「このあたりで水害はないだろう」と、なんとなく水災を対象外にしている方は要注意!
ハザードマップで災害のリスクをもう一度見直してみましょう!
チェックしておきたいこと
今入っている火災保険は
- どんな被害を受けたときに補償される?
- 補償されるのは建物だけ?家財も入っている?
- 災害時だけでなく、日常の補償はある?
火災保険の請求を忘れていませんか?期限は3年です
火災保険の保険金の請求は、被害発生から3年です。
破損や汚損も補償範囲に入っていれば
「子どもが部屋でボール遊びをしてテレビをこわした」
「飲み物をこぼしてパソコンが壊れた」
「家具を移動してい壁に穴があいてしまった」
なども対象になります。
修繕後でも請求はできるようですが、被害がわかる写真や請求書が必要になります。
中には「ブログに画像残っていた」ということで保険金が入った方もいらっしゃいました^^
ちなみに保険金の使い道は自由なんですよ!
保険金を受け取ったらその後の保険料が上がるんじゃ……ということは心配なく。
火災保険は何度使っても保険料が値上げされることはありません^^
火災保険を請求する際の大・大・大注意!!
火災保険について調べていると、保険金請求申請代行業者の広告がたくさん出てきます。
内容は、「素人が火災保険の請求をしてもなかなか支払われない。我々プロがあなたに代わって請求すれば、こんなに保険金が受け取れます!」というもの。
申請代行は違法ではありませんが、
- 怪しいと思って解約しようとしたら解約金を請求された
- 経年劣化は対象外なのに、隠して請求すればバレないからと口止めされた
- コンサルタント料として高いお金を取られた
といったトラブルが相次いでいます。
飛び込みで営業にきて、「無料で見積ができるから屋根をみせてほしい」と持ち掛け、わざと屋根を壊して保険金を請求する悪質な業者もいるようです。
特に災害後に被災地は狙われていますので、覚えておいてくださいね。
地震保険は地震・噴火・津波の被害を補償してくれます
地震保険は
- 地震や噴火により家に被害を受けた
- 津波によって家が流された
- 地震による土砂崩れで家が埋まった
- 地震によって火災が発生して家が火事になった
など、地震・噴火・津波によって被害を受けた場合に適用されます。
地震保険単体では契約することができず、火災保険に入ったうえで加入が必要です。
今入っている火災保険に、いつからでも付けることができます。
地震が原因の火災は火災保険の対象外!
知らない方が多いようですが、火事であっても「地震によって起きた火災」は火災保険の対象外なんです。
細かいことを言うと、「地震火災費用特約」で「保険金額の5%程度」ですので家の再建に足りるものではありません。
地震の火災は「地震保険」というのは必ず覚えておいて下さいね。
地震保険はどの保険会社でも内容は同じ
火災保険と違い、地震保険はどの保険会社も違いがありません。(オプションを除く)
法律に基づいて政府と損保会社が共同で運営しているからです。
しかし人によって保険料は違います。
理由は
- 都道府県による違い
- 家の構造による違い(地震に強い方が払う額が少ない)
- 契約年数によって割引率の違い(最長5年で長いほど割引あり)
- 火災保険の保険金額による違い(地震保険の補償額は火災保険の補償額によって決まるため)
などがあります。
「地震保険料控除」で税金を軽減!申請をお忘れなく
年末調整や確定申告で「地震保険控除」の手続きをすると、所得税と住民税がお安くなります。
いくらお安くなるか気になる方のために、こちらのサイトの一例をあげておきます。
年収や保険料によって違いますが、こちらの例では「1年に支払う地震険料3万円に対して、所得税6,000円、住民税1,500円、合計で7,500円税金がお安くなる」という計算でした。
地震保険に入っている方は、申請を忘れずに!
火災保険・地震保険は頻繁に値上げされている
火災保険も地震保険も、近年は1~2年のペースで値上げされています。
2022年10月、再び改定がありました。
火災保険は値上げ、さらに今まで最長10年契約できたものが、5年までと短くなりました。
地震保険は都道府県や建物の構造によって「値下げになった人」と「値上げになった人」がいます。
実は火災保険って、満期を待たなくても「乗り換え」ができるんですよ。
満期までの保険料も戻ります。(金額は解約した時期などで違います)
見直しが必要?火災保険の保険料はこんなにも差が出ます!
保険会社によって、保険料は大きく差があります。
実は私、友人が勤める保険会社で火災保険を契約をしたのですが、後になって保険料が高い会社だったとわかり、義理人情で契約したことを後悔しました……
(ノд-。)
ちなみに保険料にどれくらい差が出るのか価格.comのシュミレーション使用してみます。
火災・風災・水災を補償、5年契約した場合
A社 84,370円
B社 106,480円
C社 132,440円
A社とC社で48,070円の差が出ました^^i
1.5倍ですよ!
火災保険の見直しをするなら「値上げ前」に「いくつかの保険会社で検討する」のがおすすめ……
とは言うものの、保険の検討って面倒ですよね(笑)
そんな方は保険の比較ができる「保険ショップ」に相談するのがおすすめです。
ちなみに私は火災保険を検討しているときに「ほけんの窓口」に行きました。
アンミカさんがCMをやっていますね。⇒ほけんの窓口
保険ショップは生命保険のイメージが強いと思いますが、火災保険ももちろん取り扱っていますので、丁寧に説明をしてくれましたよ。
今はオンライン相談もできるので、こういった相談が苦手な方はご主人と一緒に聞いてもいいですね。
おすすめ「しない」方法もご紹介しておきます。
ネットの一括資料請求や無料見積です。
知り合いがネットの無料見積りに登録したところ、光の速さで営業電話がめっちゃかかってきたそうです……
そういえば私も車の保険のネット無料見積をした時に営業メールが山ほど届いたことを思い出しました!
その見積もりをメモして保険ショップに行ったんですが、金額がメールに記載されているものよりも随分高くて驚きました。
これは、メールで嘘をついているわけではなく、メールには「最低見積もり価格」が記載されていたんですね。
「資料請求だけなら」と思っても、保険に詳しくなければ自分で保険資料の内容を読み解くことは難しいため、一括資料請求はおすすめしません。
まとめ
以前郵便局で保険のアンケートをお願いされた時、「スラスラ答えられてすごいですね。ご自分が入っている保険のことを詳しく知っている人は本当に少ないんですよ」と言われました。
今加入している保険がどんなものかを知っておかないと、受け取れるはずの保険金の申請もれがおきてしまいます!
さらに「保険金を請求したのに補償の対象外だった!」という未来も考えられます。
そうならないために、まずは自分の加入している保険を正しく理解するところから。
満足な内容であればそれでOKですし、必要があれば見直しをするのがベストです!
それではみなさん、よい防災を!
(*Ü*)ノ"