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手回し充電器と電池式充電器でスマホの充電は期待できないという事実  

2020年10月4日

 

ちまたには「スマホが充電できる」という手回し充電器付きの商品がたくさんあります。

手回し充電器さえあれば災害時も無敵!?

しかし実際に充電してみた方は少ないのではないでしょうか。

実は、手回しで充電するにはものすごい労力が必要なんです。

実際に回してみると3分もキツイ……

し、か、も。

残念ながら期待しているほどの結果は得られません。

 

今回は災害時に絶対に必要になるスマホの充電方法の実験です。

災害時のスマホは命綱ですので、「充電器持ってるよ」という方もぜひチェックしてくださいね!

 

「電池4本式の充電器」で実際にスマホを充電してみた

以前の私の考えはこうでした。

  • 充電式の充電器は、停電が長引くと再充電できないから困るよね
  • その点、電池式なら電池さえあれば電池交換をして何度でも使える!
  • だから充電器は電池式に限る!

しかし、この考えはあっけなく打ち砕かれます。

電池4本式の充電器を購入し、実際にスマホを充電した結果です。

時間 充電 スタートとの比較
スタート時 14%
2時間後 33% 19%増
2時間半後 34% 20%増
4時間半後 39% 25%増
8時間後 44% 30%増

最初の2時間で19%の充電。

そのあとはなかなかメモリが上がらず、8時間充電して30%の充電にとどまりました。(スマホは残量チェック以外使用していません)

充電後に電池の残量を調べようとバッテリーチェッカーにかけてみたところ、少し残っているようでしたが、これが電池4本の限界なのでしょう。

 

電池式充電器を使う時の注意点 残量がある程度あるうちに

電池式の充電器を使う時の最大の注意点は、なるべく早めに充電をすることです。

実は、スマホの充電が残り少ないと、充電器につないでも充電が開始されないんです。

これは説明書にも書いてありました。

くれぐれも、残量をギリギリまで使ってから充電することのないように 気を付けてくださいね!

 

「手回し充電器」スマホはどれくらい回せば充電できる?衝撃の結果

こちらは私の非常持ち出し袋に入っている防災ライトとラジオです。

ラジオ2種

両方ともLEDライトとラジオの機能があり、手回し充電ができます。

回すためのつまみがこちらです。

ラジオつまみ

大きさがわかるよう、ビー玉を置いてみました^^

実際に回してみると、黒いラジオが軽くてくるくる回せるのに比べ、白いラジオはずいぶんつまみが小さく、回しにくいです。

これは正直盲点でした。

つまみは大きい方が断然回しやすいです。

使ってみないと気づかないものですね。

 

 

手回し充電器を7分回し続けたらまさかの!?

まずは黒いライトでスマホを充電してみます。

7年ほど前に購入したものですが、今も問題なく使えています。

実は充電したエネルギーをためておくバッテリーは、寿命が2~3年と言われています

もしどこかに入れっぱなしの手回し充電のラジオがあれば、バッテリーが機能するかチェックしてみてください。

最悪の場合、「災害用に用意して、使わないうちにバッテリーがダメになった」という可能性があります^^i

 

さぁ、では張り切って回しましょう!!

89%

充電スタート時のバッテリー残量は89%。

一般的な手回し充電器は、一秒間に2~3回転させないと充電されません

回転が遅いと充電もストップしてしまうんです。

 

回してから3分たちました!

89%

89%……スタート時と変わりません。

どれくらい回せば充電が1%上がるのかを調べるために回し続けてみます。

はじめは回している右手が疲れるのですが、だんだんラジオを持っている左手に疲れが……

5分経ってもまだ89%のまま……

開始から7分を過ぎたとき、事件は起こりました。

7分

 

1%減った!!

89→88%に減ってしまいました。

7分間必死で回して充電が減る意味がわかりません。

気を取り直して、今度は白ほうのラジオをスマホにつないで……

5分間回しました。結果は……

5分11:15 88%

88%で変わりませんでした。

トータル12分回して、充電マイナス1%。

٩(๑`ȏ´๑)۶ おーい!

手回し充電の現実、わかっていただけたでしょうか。

ちなみに腕の疲労度は、翌日軽く筋肉痛になるくらいあります。

まわしている途中は「キツい、疲れた」しか言わなくなります。

【 2021年10月 追記 】

雑誌に掲載されていましたが、手回し充電ができる防災ライトを10台実験して、手回しで充電ができたのは5台だったそうです。

市場に出回っている「スマホを手回し充電できる」というのは期待薄です。

 

 

使って分かった手回し充電の盲点

手回し充電は、シュインシシュインという独特の音がします。

一生懸命回して実験していたら、主人にこう言われました。

「うるさいんだけど」

音が案外大きいのもそうなのですが、ちょっと変わった音なので耳障りなのかもしれません。

これを避難所でやるのは……クレームがきそうな予感です。

避難所でやるなら日中に限るかな……

 

ソーラー充電器でスマホは充電できるのか

一番衝撃だったのは、雑誌で行われたモバイルバッテリーのソーラー充電の実験。

雑誌の見出しに驚きました。

「実はソーラーはほぼ使えないことが判明!」「ソーラーでの充電はどれも全く役に立たない」と……

10台試してどれも充電できなかったようで……

市場に出回っている「スマホを手回し充電できる」というのは期待薄です。

 

モバイルバッテリーは10000wAh以上がおすすめ

購入前はてっきりお高いのだと思っていましたが、お安いものだと2千円~3千円程度です。

充電式を買った方が確実に充電ができて、体力も使いません。

買わない理由が見つからない……

ボルトとかアンペアとか数字が出てくるととても難しそうに聞こえますが、ここではさっくりと説明します。

 

まず、スマホのバッテリー容量は平均で3500mAh(ミリアンペア・アワー)

もちろん機種などによって変わりますが、ひとまず平均で考えます。

モバイルバッテリー側にもこの数字があって5000mAhでスマホ1回分のフル充電ができると言われています。

「5000-3500だと、あと1500mAhが残っているから、もう少し充電ができる」……というのは間違い。

残念ながら電圧変換ロスというのが30%ほどあるため、5000mAhでスマホ1回分充電というのが相場のようです。

10000mAhがおすすめというのは、スマホが2回分充電できるため。

私が現在使っているのがこちら

充電するためのケーブルがついているので、別途ケーブルを持ち歩く必要がありません。

3台充電中

3台充電中。

出力と入力は5V(ボルト)/2.0A(アンペア)が最低限の目安

出力→モバイルバッテリーからスマホに充電すること

入力→コンセントからモバイルバッテリーに充電すること

どちらも5v/2Aを目安にします。

これが1Aだと「充電に時間がかかる、遅すぎる」ということになります。

 

2代目モバイルバッテリーは防災ポーチに便利なカード型

初代は主人に譲り、私は防災ポーチ用のモバイルバッテリーに変更しました。

以前使っていたものは少し大きくて重かったので、スマホ充電1回分の5000mAhを購入。

重さが以前の半分119g、厚さは3分の1になりました。

まとめ

「手回し充電ができて、スマホの充電もバッチリ!」なんて広告をよく見かけますが、ホントのところをわかっていただけたと思います。

災害用のライトを作っているメーカーのホームページにも、「ハンドルを回して充電するのは、あくまで緊急用であって、満充電は想定していない」という内容があります。

また、あるメーカーでは手回し充電の商品の製造をやめたという記事もありました。

防災グッズというと、いざという時に使うものとしてしまっておきがちですが、いざという時に使えなくては困りますので、ぜひ定期的に試してくださいね^^

それではみなさん、よい防災を!
(*Ü*)ノ"

 

 

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