長期保存ができる食品を備蓄として購入される方も多いと思います。
でも、その商品が不良品だったら……(ll゚艸゚ll)
食品の不良品でリコールは案外よくある話なんですよ。
はい、経験者です (・ェ・)ノ
味に違和感 調べてみたら自主回収商品だった
子どもが幼稚園に通っていた頃のことです。
その幼稚園では、年度の初めに「長期保存できるお菓子」と「1年以上賞味期限のあるペットボトルのお水(500ml)1本」を各家庭で購入し、非常食として幼稚園で保管していました。
カンパンを持ってきている子が大多数でしたが、どうせなら子どもの好きなお菓子がいいと思い、ブルボンのビスケット「プチ」の5年保存版「プチバラエティービスケット保存缶」を購入。
これならおいしいし、返却されたらおやつとして食べられるし♪(・ω・)♪
・・・・・・
1年後、幼稚園から非常食とお水が返却されました。
賞味期限はまだまだ先でしたが、「プチの長期保存缶と普通のって、味は同じなのかな?」と思い、食べてみることにしました。
子ども「なんかおいしくない」
え?そうなの?私も一口。
「何これ、まっず!」
いつも食べているプチとは全然違う……
数種類のビスケットを味見してみるも……全部マズい。
そのまま廃棄しました。
その時は「5年も保存できるお菓子なら、こんなものなんだろう。あーまずかったね」で終了。
それ以来、私はずっと「長期保存缶と普通のお菓子は別物」だと思い続けてきました。
ところが先日、私はようやく事実を知りました。
お菓子の長期保存缶は、缶の密閉&脱酸素剤の効果で長期保存できるのであって、中身は普段袋や箱に入って売られているものと同じなのだそうです。
なぜあの時食べたのがまずかったかというと……そう、不良品です。
ネットで調べたら、当時の新聞記事がヒットしました。
「ブルボン 缶入りビスケット自主回収、密閉性に問題」
やっぱり……
今考えると怖いですよね。
もし災害が起きて幼稚園で食べることになっていたら、子どもはおいしくなくても我慢して食べたかもしれません。
5年後に食べて、もし健康に被害が出るような状態になっていたら……(・ェ・i) ゴクリ。
案外多い「食品のリコール」
消費者庁のリコール情報サイトに、リコール対象品の一覧があります。
2020年10月15日、この1年で「食品のリコール」は何件あったと思いますか?
答えは……
187件です。
案外多いと思いませんか?
内容は様々ですが、
- 賞味期限の記載漏れ
- シリカゲル(乾燥剤)の混入
- アレルギーを引き起こす可能性のある特定原材料(卵や乳製品など)の記入漏れ
- 一部の製品にカビの発生
と、健康被害が出そうなものばかり。
特にアレルギーを持つ方は原材料の欄を必ずチェックすると思いますが、まさか記載漏れがあるとは思わないでしょう。
187件の中には
「イオンのペットボトルの水」「ビーンスタークの液体ミルク」「アイリスオーヤマのレトルトごはん」「リッツクラッカー」「無印良品のまぐろの腹肉缶詰」「セブンプレミアムのフリーズドライかにぞうすい」
といった、非常食として備えている方も多そうなものも含まれています。
まずは「食品のリコールや記載間違いは案外多い」ということを念頭に置いて、非常時に食べる食品に関しては普段より一層気を付ける」
ことを念頭においてください。
消費者庁のリコール情報サイトはこちらです⇒https://www.recall.caa.go.jp/index.php
「尾西のひだまりパン プレーン」 回収&返金
こちらの商品は近所のホームセンターにも売っていて手に入りやすい商品ですが、一部不良品があり、現在自主回収されています。
この度、弊社が販売しております商品 『尾西のひだまりパン プレーン』 の一部に、シール不良(完全に密封されて
いない状態)があることが判明いたしました。現在、健康被害は発生しておりませんが、長期間の保存中に内容物が腐
敗する可能性があることから、下記対象商品を回収させていただきます。
賞味期限が2021年12月のものですので、まだおうちにある方も多いと思います。
防災訓練での非常食による食中毒
2017年、都立高校の防災訓練で集団食中毒が発生。
原因は、「炊かずに食べられるアルファ化米を使った非常用食料のワカメご飯セットが原因の可能性が高い」と報じられました。
その後どうなったかはうやむやですが……各メーカーが「うちの商品ではありません」と回答しているのが散見されます。
2006年9月に防災訓練で配布した乾パンによる食中毒が発生したという記事もありました。
これが防災訓練ではなく、災害時だったら……(゚―゚;)コワイ
いざ食べるときに気を付けたいこと
このブログでは何度も「非常食を食べてみること、味見が大事だ」と書いてきました。
それは「いざという時食べてみたらおいしくないとか、嫌いな味で食べられないといったことがないように」という意味だったのですが、他にも「数年後に食べるとき、安全かどうか判断材料にするため」という重要な役割があるとわかりました。
災害時に初めて食べるものだと、それが「その商品の正しい味」なのか「変質した味」なのか、判断がつかないこともあるかもしれません。
「非常食なんてこんなものだろう、災害時に贅沢を言っていられない」と無理をして食べて健康被害が出たら、命取りになります。
今回の経験を教訓に、
- 備蓄している商品の味を知っておくこと(平時に味見をして確認をすること)
- もし災害時に何かを食べるときは、子どもに食べさせる前にまず大人が匂いや味のチェックをすること
- 味がおかしいと感じたら、無理に食べないこと
この3点を絶対に実行していこうと思います。
それでは皆さん、よい防災を!
(*Ü*)ノ"
追伸
最低限の備えのリストを作成しましたので、ぜひご参考に⇒最低限そろえたい防災グッズ&備蓄おすすめ27選(自宅編)