すっかり備蓄方法の定番となった、非常食の「ローリングストック」
「何それ?初耳」の方も、「とっくにやってますよ!」な方にもぜ聞いていただきたい!
ローリングストックの基本中の基本と、備蓄を始めてから7年目に突入した私のコツもご紹介します!
目次
非常食のローリングストックってどんな意味?
ローリングは直訳すると「回転」
ストックは「在庫」や「備蓄」という意味です。
つまりローリングストックとは、「在庫」を「回転」させること。
非常食を備える→使う→使った分を買い足して補充
こうして在庫を回転させながら一定量の非常食を備えておくのが基本です。
ちなみにローリングストックは和製英語なので、外国の方には通じません(笑)
英語だと「鉄道車両」という意味だそうです。(´⊙ω⊙`)
パスタや調味料など、普段よく使うものを「買い置き」している方は多いのでは?
ローリングストックはそれと一緒で、「買い置きの繰り返し」です。
そう考えると、今すぐできそうな気がしませんか?
非常食よりも先に備えるべきものはこの3つ!
非常食よりも先に食べなければいけないのは「冷蔵庫の中にあるもの」です!
停電になったら腐ってしまうので^^i
何度も書いてきましたが、電気やガスなどのライフラインが止まったとき、ガスコンロは必須アイテムです!
さらに言うと、
- 水
- ガスコンロ
- ポリ袋
この3つがあれば、「ポリ袋調理」で、ご飯もおかずも作れちゃいます。
ポリ袋調理?という方はこちらの記事をどうぞ ⇒ 災害時の非常食 ポリ袋でご飯を炊こう!失敗しないコツ教えます!
まずは水とガスコンロとポリ袋の3点セットの用意をお願いします!
非常食のローリングストックは「普段食べているもの」を!
非常食について紹介しているサイトの中には、カップ麺やレトルト食品ばかりのストックをよく見かけます。
レトルト・缶詰・カップ麺のイラストが描かれているため、それが非常食であると思っている方が多いと思います。
確かに「災害時に食べるものがある」という点では間違いではないのですが、お年寄りや子どもたちにレトルト食品やカップ麺だけでいいのかと考えると……複雑な気持ちですよね。
私も娘もレトルト食品の味付けが苦手です……娘は特に「味が濃すぎて頭が痛くなる」のだそうです。
さらに強調しておきたいことは、レトルト食品って金額が高い!
そして案外「具」が少ないんですよ!
↓これは牛丼のレトルトの中身です。金額は300円くらい。
器は小さめの茶碗ですので、具の少なさがわかっていただけると思います。
「災害時だから仕方ない」という声が聞こえてきそうですが、ローリングストックを充実させると、普段に近い食事がとれるんです。
先ほどお伝えした「ポリ袋調理」でご飯が炊けるとしたらどうでしょう?
海苔やおかか、サケフレークやシーチキンがあればあったかおにぎりが完成!
乾燥わかめがあれば、ポリ袋でお味噌汁もできて、グッと普段の食事に近づきます。
そろそろカップ麺やレトルト食品だけの非常食は卒業しませんか?
ローリングストックのベストな場所と収納方法は?
ひと昔前、非常食といえば缶詰などの賞味期限の長いものを買って押し入れや棚の奥にしまっておくものでした。
しまい込んでいた非常食を思い出した時にはとっくに賞味期限が切れていたなんて経験はありませんか?
ローリングストックは、普段から食べるものを家にストックしておくという方法ですので、普段から目に付くところに置くのがベスト。
「存在自体忘れてた」ということもありません。
私は過去にいろんな方法を試してきました。
かつてはテレビの防災士の方の真似をして日付順に並べてみたり、リストを作ってみたり、1か月ごとに区切ってみたりと試してみましたが、どれも長続きしませんでした(´+ω+`)
リストとか入れ替えが面倒過ぎて^^i
そんな私が3年目にたどり着いて7年目に突入した現在も続けているのが、「7つに分類して箱に入れるだけ」という方法です。
↓これが我が家のローリングストックの7つの箱。
我が家のローリングストック「7つの箱」には何が入っているのか?
7つの箱の分類はこうです。
- ご飯・おもち・シリアル
- スープ
- 野菜
- レトルト
- 麺類
- おやつ
- ご飯のおとも
家族の好きなものや普段貯めているものがメインで、細かいルールはありません。
災害時の備蓄というだけでなく、買い物が面倒な時にもここから取り出して使いますし、料理が面倒だなーと思ったときには簡単に食べられるものが入っているので普段からよく使います。
そう、ローリングストックは面倒くさがりの味方でもあるのです^^
箱の種類は何でもいいけれど、蓋がないもの、大きいものの方が出し入れや管理がしやすくおすすめです!
非常食のローリングストックのデメリットは?「難しい」「失敗した」という声も
「難しい」「失敗した」「やめた」という方が挙げるデメリットは主に次の5つ。
- 保管スペースが必要
- 古いものを探すのが面倒
- 嫌いな物・食べ慣れない物が多い
- おいしくない
- 値段が高い
実は私も過去に同じことを思っていました!
そのころ備えていたものは、乾パンやアルファ化米といったとにかく賞味期限が長いものです。
おそらくデメリットに挙げられたことの原因は、普段食べないレトルト食品や、防災用と名前の付いた長期保存食を備えているから
普段食べないものばかりをたくさん揃えると、専用の保管スペースも必要ですし、食べ慣れないし値段も高い……
まさにさきほど挙げられたデメリットような事態になります。
だから、「普段食べているもの」をストックするローリングストックがおすすめなんです。
非常食のローリングストックはメリットづくし
賞味期限切れチェックの手間が省ける
普段から使っているため、賞味期限が切れる前に使うことが多いので、賞味期限切れのチェックも5分くらいで終わります!
買い物が簡単
普段食べているものが中心なら、補充はいつものお買い物ついででOK。
近くのスーパーで十分です。
お財布にやさしい
災害用と名のついた長期保存食は価格も高いんですよね^^i
味も苦手なものが多いので、賞味期限が近づいても食べる気になれず、もったいないと思っていました。
普段から食べているものをローリングストックすれば「いつものお値段」
そのうち使うものを購入するだけなので、フードロスになることもありません。
災害時も普段と同じような食事がとれる
家族がよく食べるものがストックできるので、災害時や賞味期限が切れそうなときに我慢して食べることがありません。
また、家族の成長に合った食べ物が自然にストックされていきます。
想定外の災害の時も役立つ
地震だけでなく、台風、大雪、さらにコロナのようなパンデミックでも、ローリングストックがあれば慌てることがなくなります。
災害時、品切れや買占めに困った方も多いと思います。
コロナの騒動でも、我が家はローリングストックのおかげで、何かを探してお店をはしごすることがありませんでした。
家に備蓄があるというのは、精神的にもすごく楽ですよ。
本日のまとめ
ローリングストックは単純な仕組みですが、防災の備えにピッタリだということが伝わったでしょうか。
私は備蓄を始めて7年目になりました。
最初のころと今では「備えているもの」も「収納のしかた」も全く違います。
時々「防災ブログを書いているのだから、防災用の非常食を食べてみよう」と購入してみるのですが、どうも食べる気になれず箱に入ったままのことが多い……
やはり普段食べているものがベストなのだと思います。
しかし、家庭によって考え方や事情はそれぞれ。
災害用の長期保存食を選ぶことも否定しません。
もしまだ何も備えていないという方がいたら、「いつも食べているもの」の買い置きから始めてみませんか?
水、コンロ、ポリ袋もお忘れなく!
災害時でもあったかいご飯を食べられる家族が増えてほしいというのが私の願いです。
それでは皆さん、よい防災を!
(*Ü*)ノ"