備蓄のチェックをしていたら、賞味期限切れ間近の水を発見。
またお水買わなくちゃ~( ´д`ll) と思っていたところでふと疑問が。
ペットボトルの水の賞味期限が2年……そんなに長いなら、もう2~3か月ぐらはイケるんじゃない??
そんなビンボー発想から調べてみたら、意外な事実!
今日は備蓄の要、お水についてのお話です。
目次
賞味期限切れの水は……え?飲めるの?
スマホで検索すると、いきなり衝撃の内容が飛び込んできます。
食品コンサルタントの冨岡伸一さんは「ペットボトルの水は、ほとんどが加熱や濾過(ろか)によって雑菌などを取り除いている。雑菌がない水は何年たっても腐らない。適正に保存され未開封の状態ならば、賞味期限をかなり過ぎたものでも安全性に問題ありません」と話す。(産経新聞ニュースサイトより)
えーーーっ!
じゃ、ペットボトルに書いてある賞味期限って一体!?
同記事によると、
- ペットボトルには通気性があり、水が少しずつ蒸発して減っていく
- 実際の量とパッケージに表示された量が違う水を「販売」した場合、計量法という法律に違反となる
- そのため、賞味期限というよりも表示された容量が確保できる期限
ペットボトルに通気性ってあるんだ!
水の賞味期限について、図書館の本でも確認してみました。(←ちょっとネット情報を疑っている)
極端に古い水は別として、賞味期限を少し過ぎた程度の水は、においや色、味を確認し、問題ないようであれば大丈夫です。 (『賞味期限の新常識』より)
ほほう、先ほどと同じような内容です。
でも……
「極端に古い水」の「極端」ってどれくらい???
ネット上には永遠にいけそうなニュアンスのものまであります^^i
賞味期限切れ何ヶ月までなら飲める? メーカーに聞いてみた
直接メーカーに確認してみよう!
「サントリー天然水」でおなじみのSUNTRYと、「ボルヴィック」の輸入元であるキリンビバレッジの2社に質問しました。
単刀直入に「ペットボトルのミネラルウォーターは賞味期限が切れても飲めるそうですが、賞味期限が切れてからどれくらいまで大丈夫ですか?」と質問。
我ながらアホっぽい質問だなぁと思いますが、丁寧にご回答いただきました。
両社とも同じ内容だったのでポイントをまとめます。
- 賞味期限を多少過ぎても問題なし
- 保存状態によってはにおい移りがあったり、ペットボトルが破損している可能性もあるので、一概に〇か月まで大丈夫とは言えない
- 賞味期限はおいしく飲んでいただける期間でなので、なるべく賞味期限内においしく飲んでほしい
- 賞味期限を過ぎた水は、飲む前に色やにおいなどを確認し、少量を口に含んで異常がないかチェックしたほうがよい
……そうなるよねー。一概には言えないよねー。笑
疑問。長期保存水って体に悪そうだけれど安全なの?
「長期保存水」があるのは知っていましたが、5年・7年~長いもので15年なんていうのもあるんですね。
一般的にペットボトルで売られているお水の賞味期限は製造から1~2年ほどですので、15年もののお水って一体……(ಠ_ಠ )
と思いきや。
実は長期保存水、中身は普通のミネラルウォーターと同じなんですって!
お水が特別なのではなく、ペットボトルの性能によって長期の保存が可能なのだそうです。
長期保存水は価格が高い!でも比べてみたら……
長期保存水の価格を見て思わず「高っ!」
中身同じなのに。ブーブー。
でも、ちょっと待てよ?
10年保存できるなら、通常のペットボトル(賞味期限2年)に比べて買い換えの手間が5分の1か……(←面倒くさがり)
というわけで、ペットボトルと長期保存水のコスパを比べてみました。
一般的に備蓄のお水は 1日3リットル×人数×3日分が最低限必要といわれています。
我が家は4人家族なので36リットル。2リットルのペットボトルが18本分ですね。
これが「10年間でどれくらいの金額になるか」で計算してみます。
10年保存水、5年保存水と一般的なペットボトルの水(賞味期限2年)の比較
通常の2リットルペットボトル
賞味期限は2年、スーパーで1本84円程度で購入できます。
お安いものがたくさんありますが、ここでは森の天然水を例とします。
初期費用 84円×18本=1,512円
2年に1度入れ替えをすると、10年で7,560円ですね。
10年保存水代表「カムイワッカ麗水」
2008年の洞爺湖サミットで、 G8首相に唯一提供されたお水だそうです。
本日の最安値が1本450円。
初期費用 450円×18本=8,100円
10年保存水ですので入れ替えなし、10年で8,100円です。
5年保存水代表「カムイワッカ麗水」
本日の最安値が1本354円
初期費用 354円×18本= 6,372円
5年に一度入れ替えをすると 10年で12,744円 です。
金額だけで見るとお安い順から
- 賞味期限2年 7,560円
- 賞味期限10年 8,100円
- 賞味期限5年 12,744円
となりました。5年が一番割高というのがちょっと意外。
メーカーにより金額に差がありますが、順位はおおよそこのとおりです。
賞味期限2年のお水と長期保存水、どちらを選ぶ?
入れ替えの手間と金額のバランスを考えて「10年保存水がいいかな」と思い始めたそのとき……
ちょっと待てよ?(2回目)
もし購入したお水を全部飲むと考えたら、10年保存水は2リットルのペットボトルが18本。通常の2年だと90本。
我が家は賞味期限が切れても飲み水以外の用途で保管しておくことにしので、量がたくさんあってもいいかも!
以上を踏まえて、私なりの結論が出ました。
備蓄のお水に関する我が家のルール
- 飲み水に関しては、長期保存水を購入していく
- 賞味期限が切れたものは基本的に飲み水以外として保管する
【 通常のお水がおすすめの方 】
- 手間は惜しまないから1円でも安く!という方
- 普段からお水を購入して飲んでいる方
【 長期保存水がおすすめの方 】
- なるべく手間をかけたくない方
やや割高にはなりますが、入れ替えの手間だけでなく、賞味期限を確認したりする手間も減ります - 高齢の方や、重い荷物の移動が困難な方
備蓄用の水を購入する時の注意点を2つ
注意点1
大量にまとめ買いをしない
今、全く備えていないからすぐに買おうという方は仕方ないかもしれませんが^^i
お水をはじめ、保存食などは一気に買い揃えると賞味期限切れが一気に起きてしまいます。そうなると消費するのも大変ですし、まとめて買い換えるとお財布にも厳しくなります^^i
普段の買い物で「今日はお水を1本買い足しておこうかな」「ついでに缶詰を1個買っていこう」といった具合に、年に数回、少しづつ買っていくと負担にならないのでおすすめです。
注意点2
大量に買い込む前に味見をしてみる
これは、食品に限らずお水にも言えることです。
お水というと味に差がないように思いますが、軟水、硬水の違いだけでなく、飲みにくいものもあります。
我が家は全員、某巨大スーパーのプライベートブランドのお水は苦手。
お安いのは魅力ですが、飲んで「うぇっ」となりました。いざという時これでは地獄です(泣)
長期保存水はネットで購入することがほとんどだと思いますが、備蓄用に購入される方で、「飲んでみた」という方はほとんどいません。
中には酷評されているお水もあるので、口コミも参考に購入することをおすすめします!
2018年から防災に取り組んできましたが、まだまだ知らないことがたくさん!
伸びしろだらけですね~(←ぽじてぃぶ)
それではみなさん、よい防災を
(*Ü*)ノ"
その後、長期保存水を購入して飲んでみました!
購入したのは7年保存のお水です。その時の記事はこちら⇒長期保存水デビュー「純天然アルカリ保存水7年保存」を飲んでみたよ