災害時に通話規制がかかって電話がつながらなくなるっていうのはみなさん知っていると思います。
「じゃぁ連絡はどうするの?」っていうと、本やネットで紹介されているほとんどが「災害伝言ダイヤル」
なんですが……
災害伝言ダイヤルって簡単みたいに紹介されているんですが、初めて使う方にはけっこう難しいんです。
我が家は家族全員ファーストテイクで失敗しました。
ってことで、まずはLINE使ってこうぜ!ってお話を。
目次
LINEの開発には東日本大震災が大きくかかわっている
LINEの誕生は2011年6月。
東日本大震災の後なんですね。
震災で大切な人と連絡が取れなかった経験から、メッセージングアプリの開発を急ぎ、誕生したのだそうです。
時に面倒な「既読」というシステムも、相手が読んだことがわかればひとまず安否確認ができるという理由だったんですね。
LINEが災害に強いと言われる理由 つながりやすいのはなぜか?
2016年の熊本地震の際、電話がつながらないのにLINEはつながりやすかったと言います。
それはなぜでしょう。
電話回線は基地局の停止やケーブルの破損以外に、回線のパンクを防ぐために通信が制限されることでつながりにくくなります。
一方、「災害に強い」と言われているLINEやTwitterなどは、電話回線ではなくインターネット回線を使用します。
インターネットは、データを細かく分けて送ったり、回線が混むと送信のタイミングを調整する仕組みがあり、震災時もつながりやすいのだそうです。
災害時に役立つLINEの機能をマスターしておく
LINEを使っている方の多くは、メッセージのやり取りのみ使用していることと思います。
でも実はLINEには災害時に役立つ機能があり、今回紹介するのはどれも簡単な操作(←ここ超大事!)なので、ぜひぜひ覚えてください^^
まずは家族のグループを作ろう!
皆さんは家族でLINEのグループを作っていますか?
家族のグループを作れば、個別にメッセージを送る必要がなくなり、バッテリーの節約にもなりますので、すぐに作りましょう!
グループの作り方は簡単なのですが、お子さんがいれば、一瞬で作ってくれると思いますよ^^
「自分の居場所を3タッチで知らせる」神機能をマスター
トーク画面を開いたら、3タッチで「自分の居場所の地図」を送信できます。
これ、マジで神機能です!
すぐに自分の居場所を的確に伝えられるので、特に土地勘のない場所にいる時や、お互いに居場所を説明しにくいときに役立ちます。
位置情報を知らせるやり方
①トーク画面を開いて+をタッチ
② 位置情報をタッチ
③ 自分の居場所が地図で表示されますので、送信をタッチ
これだけでトーク画面に先ほどの地図が投稿されます。
3タップで自分の位置がお知らせできます。
地図の下にある「位置情報」をタッチすれば、グーグルマップを開くことができます。
迷子になったときも使えます。(←方向音痴代表)
「LINE安否確認」の入力は簡単!積極的に使っていこう
大規模な災害が起きたとき、LINEのホーム画面に登場する赤い「LINE安否確認」
公式ホームページでは「震度6など大規模災害の時」とありますが、表示されるのは被災地に限らないようです。
LINEのホーム画面に自動で表示され、災害が落ち着くと自動で消えます。
相手がホーム画面を見てくれないと伝わらないのですが、4か所タッチするだけで終了ですので、安否確認が表示されたら設定しておきましょう。
「安否を報告」をタッチ
安否の状況、コメント、安否を報告を選択すれば完成
相手のホーム画面にはこのように表示されます。
メッセージを送らずに自分の安否をLINEの友達に伝える方法
災害時、家族以外からも心配のLINEがくるかもしれません。
それをひとつづつ確認したり、返信をしていてはあっという間に大事なバッテリーを消費してしまいます。
そんな時、全体に向けてメッセージを発信できたら……
その対策として、よく紹介されているのが「ステータスメッセージ」という機能なんですが……
LINE安否確認と同じくこちらが設定をしても、相手がその機能を知らなければメッセージに気づかれません。
それでは意味がなーい!!
そこで一番的確に安否を知らせるのは何かを試した結論は「名前を変える」こと。
名前を変更して安否の報告をするのがベスト
通常であればトーク画面にはこんな風に名前が表示されますよね。
↓参考画像ですので、ショップの名前が並んでいますが、この名前の部分を変えてしまいます。
相手に通知が届いたり、タイムラインに通知されることはありませんが、あなたにメッセージを送ろうとすると名前が目に入るので気づきやすいです。
名前は20文字まで入力できますが、すべて表示されるわけではありませんでした。
機種によって違いますが、10~12文字程度は表示されるようです。
「山田花子、無事です」「山田花子家族全員無事」と変更すると、「無事」なことは伝わるので、見た人はひとまず安心するでしょう。
一番のメリットは、相手がLINEに詳しくなくても伝わることです!
それではやり方を説明しますね。
自分の名前を変更する方法
① 画面下の「ホーム」からスタート
② 右上の歯車をタッチ
③プロフィールをタッチ
④名前を変更して、保存
画面にはこんな風に表示されます。(表示される文字数は機種によって違います)
注意点としては、自分の名前を消さないでくださいね!
だれかわからなくなるので^^i
家族のLINEグループ向け→「ノート」に災害時の行動をまとめて共有する
私は災害時に慌てないよう、家族の決めごとをLINEの「ノート」で共有しています。
使い方は簡単。トーク画面を開いて右上の三本線を押すと表示されます。
このノートに、家族で共有したいことを書いておきます。
我が家のノートの内容はこちら ↓
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災害時の心得
【集合場所は?】
まずは家に帰る⇒家が危険と判断したときは○○小学校へ。
小学校の外で待つ場合は鉄棒付近集合。係員がいる場合は誘導に従って行動する。
【連絡方法の優先順位】
家族以外への連絡はしないこと。(すべて落ち着いてから返信する)
連絡手段
①LINE
②SMS(スマホのメッセージ機能)
③災害伝言ダイヤル(電話番号は母の携帯090-○○✖✖)
1日たっても親と連絡が取れない場合は、○○おばさんに電話をする
家 0123456789
携帯 09012345678
【災害時の帰宅の注意点】
◆息子→電車が止まって帰れない場合は、○○駅⇒○○私立中学、○○駅⇒○○高校
◆途中、誰かが建物の下敷きになっていても、1人で助けようとしない。近所や近くの大人に声をかけること。
◆災害時は犯罪も増える。声をかけられたら、いつも以上に気を付けること。
以上
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地震の時は机の下にもぐれと言われた子どもたちは、地震の時に校庭で遊んでいたにも関わらず教室に戻って机の下にもぐろうとします。(テレビで実証されていました)
災害時の待ち合わせは公園と言われれば、家にいても公園に向かう可能性もあります。
どんな時にどこで待ち合わせるのか、しっかりと家族で話し合っておきましょう!
LINEを災害時に使う時の注意点(デメリットではないが覚えておくこと)
LINEは無料で使えるアプリです。ただし、データ通信量が減ります。
メガバイトとか、ギガってやつですね。
LINEの公式ページにわかりやすく説明されています。↓
https://mobile.line.me/guide/article/30013500.html
災害に強いとはいえ、アクセスが集中すれば利用できなくなる可能性もあります。
普段「あれ?ネットつながりにくいな?」と思うことがありませんか?
平時でさえそうなのですから、爆発的に送信が増える災害時に必ずLINEが使えるとも限りません。
災害時にLINEがつながらなかったらどうする?
連絡手段は他にも確保しておきましょう!
LINEがダメなら災害伝言ダイヤル?と思ったあなた。
その前に! 携帯会社のSMS(ショートメッセージ、Cメールなど)も、つながりやすいと言われています。
メールのように文字を送りますが、こちらは通話料がかかります。(地味に無料だと思っている方が多いです)
文字数によりますが、一通3円程度です。
その他には、携帯各社の「災害伝言板サービス」もありますね。
web171というサービスもありますが、相手もその存在を知らなければメッセージを確認することもできないんです……
まずはLINEやSMS、スマホ自体が使えないときには公衆電話が頼りです。
公衆電話は「有線電話」といって、災害時に通信制限を受けません。
災害が起きたらインターネットを使うなって!?
災害後、6~8時間はインターネットの使用は控えようという記事を見ました。
通信の障害を減らすために情報収集は6~8時間後にしようという内容でした。
……正直、自分が当事者なら無理だと思います。
減らさなければならないのは、「暇だからゲームをする」とか、「久しぶりの友人に安否連絡をする」とか、不要不急の連絡。
被災地の人だけでなく、「被災地に知り合いがいる人」も、安否確認は状況が落ち着いてからにしましょう!
相手のスマホのバッテリーが減ります。
まとめ
普段あまり使わないLINEの機能を活かして、災害時でもコンパクトに連絡を取る方法をご紹介しました。
ご紹介したものは、どれも簡単で、初めてでも迷わずに使うことができました。
防災は何でもそうなのですが「平時に試してみる」ことが大事です。
皆さんもぜひ、いや、絶対(!)試してくださいね!
それでは皆さん、よい防災を!
(*Ü*)ノ"
災害伝言ダイヤルの練習もお忘れなく!
案外難しい災害伝言ダイヤル(171)についてはぜひこちらをご覧ください。⇒災害用伝言ダイヤルは練習しないと難しい!注意点とポイントを解説